【症例】知覚過敏の症状に対する治療
2025.06.02
治療内容 | 知覚過敏の症状に対する治療(くさび状欠損) |
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期間 | 1週間 |
治療回数 | 1回(もしくは2回) 1回目:ブラッシング指導可能+修復処置(コンポジットレジン充填) 2回目:必要であればマウスピース作成等 |
費用(施術当時の料金) | 5千円程度(保険適応) |
治療前の状態・主訴
1年ほど前から『冷たい物を飲んだり、食べたりすると左上がしみる』という症状で 来院されました。
右上の奥歯(矢印の部位)が「くさび状」にえぐれています。 このような状態は、見た目の特徴から、『くさび状欠損』と呼ばれています。
歯と歯ぐきの境目(歯頚部)は、歯の最も硬い層(エナメル質)が他の部位に比べて薄く、刺激に弱い部位です。
食いしばりなどの異常な力や、強い力でのブラッシングが長い間かかると、歯と歯ぐきの境目がくさび状に削れていきます。
多くの場合、しみる症状がでてきます。
治療詳細
まず、ブラッシング(歯磨き)指導を行います。
過度な力によるブラッシングは、くさび状欠損を再発させ、さらに進行させてしまいます。
くさび状欠損が著しい場合、プラスチック(コンポジットレジン)で埋めて修復します。物理的に刺激を遮断することで、知覚過敏の症状が改善することが多いです。
食いしばりや歯ぎしりによって発症している場合、就寝中にナイトガードを装着することで、歯にかかる負担を軽減し、歯を保護します。
治療後の様子
知覚過敏の症状がなくなり、歯の見た目も良くなりました。
主な副作用・リスク
・知覚過敏の症状が完全に治らない場合もあります。
・食いしばりやブラッシングの力が強い場合、プラスチックが削れたり、外れたりします。その場合、症状が再発することがあります。
くさび状欠損に対する対策
・普段より弱めに磨くことを心がけましょう。
・硬いナイロンの歯ブラシで力強く磨いている方は、柔らかめの歯ブラシに変更するのも良いと思います。
CURAPROX(クラプロックス) 歯ブラシ
①高密度かつ超極細毛が、プラーク(紙工)をしっかり除去します。
②超極細毛 によりとても優しい磨き心地です。
③ブラシの毛先が歯の凹凸面に行き届くので、ブラッシングによる歯ぐきへのダメージを軽減します。
・歯ぎしりや食いしばりが主な原因である場合、『ナイトガード』を作成します。
『ナイトガード』は、就寝中の歯ぎしりや食いしばりから歯やあごを保護するために使うマウスピースのことです。上下の歯に加わる力を軽減し、くさび状欠損の再発や進行を防ぎます。
上あごの装置は、頭部の固定されていて動きにくいことから、装着しやすく一般的に使用されることが多いです。
まずご自身の歯を鏡でよく見てみてください。 しみなくてもくさび状にえぐれていることもあります。
えぐれている部位は柔らかく虫歯になりやすいため、プラスチック(コンポジットレジン)で修復することをおすすめします。
このような症状があれば、お気軽にご相談ください。ご来院をお待ちしております。
センター南デンタルクリニック 院長 吉竹絵里
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