【症例】歯周病が進行して抜歯となった部位をノンクラスプデンチャーで修復した治療

2026.05.20
| 治療内容 | ノンクラスプデンチャーで修復した治療 |
|---|---|
| 期間 | 9ヶ月 |
| 治療回数 | 12回 |
| 費用(施術当時の料金) | ノンクラスプデンチャー 88,000円(税込) 仮歯 3,300円(税込) マウスピース 保険適応内 |
治療前の状態・主訴
患者様は20年以上前に都内でインプラント治療を受けていたものの、メンテナンスは自宅近くの歯科医院で行いたいとのご希望から来院されました。
左上の歯がぐらついて違和感があるとのことでエックス線検査を実施したところ、歯周病の進行により歯根の先端まで支える骨が痩せて失われていることが確認できました。
患者様より、年齢とともに都内への通院が負担になってきており、これ以上のインプラント治療は難しいとのお話があり、「抜歯になった場合は入れ歯にしたい」とのご希望をいただいていました。

治療詳細
1日目 エックス線検査、歯周ポケット検査、虫歯の有無の確認を行いました。
2日目〜3日目 保険診療の適応内で、歯周病の治療を開始しました。
4日目〜6日目 歯ぎしりやくいしばりによる力の負担を均等にするため、マウスピースを作成しました。 あわせて、歯ぐきの下に付着した歯石の除去を行いました。
7日目〜9日目 ご本人の希望により、月に1度のメンテナンスを行いました。
10日目 食事中に左上5番の痛みが強くなったとのことで来院されました。
口腔内エックス線を撮影したところ、保存不可能と判断し、保存が難しい状態であることを患者様にご説明したうえで抜歯を行いました。

抜歯後は、仮歯を作成しボンドで固定し、患者様とご相談のうえ、金属のバネがなく見た目が自然なノンクラスプデンチャーでの治療をすすめることになりました。
こちらは抜歯後の仮歯の写真です。

11日目 抜歯してから1ヶ月後、ノンクラスプデンチャーの型取りを行いました。
12日目 ノンクラスプデンチャーを調整し、着脱の確認を行いました。
治療後の様子
患者様はもともと金具を使った保険適応の入れ歯を使っていましたが、調整が大変だったのでインプラント治療を受けられたそうです。しかし、年齢とともに遠方への通院が負担になっていたとのことでした。今回、自宅近くでインプラントの経過を診てもらえるクリニックが見つかったことに安心されており、身体への負担を考えて入れ歯を選択されて良かったとのことでした。

主な副作用・リスク
・装着時の違和感:
入れ歯を装着してから少なくとも1ヶ月は違和感があります。
・食べ物が詰まる:
入れ歯と歯ぐきの間には隙間があるため、食べ物が詰まることがあります。
・経年的な劣化:
入れ歯の材質はプラスチックであるため、経年的に劣化していきます。
・プラスチックのバネの変形や破損:
経年的にバネが緩くなることがあります。また、細いバネの部分が破損するリスクがあります。
ノンクラスプデンチャーの特徴
ノンクラスプデンチャーとは、従来の入れ歯に使われていた金属のバネ(クラスプ)を使用しない入れ歯のことです。今回の症例では、見た目の自然さと身体への負担を考慮し、ノンクラスプデンチャーでの修復を行いました。以下にメリット・デメリットをまとめます。
ノンクラスプデンチャーのメリット
・口を開けた時に金属のバネがないので、見た目が自然な仕上がりです。
・金属アレルギーがある方でもご使用できます。
・保険適応の入れ歯と比べて、支えとなる歯にかかる負担を少なくできます。
ノンクラスプデンチャーのデメリット
・歯と歯ぐきの境目を覆うため、プラークが溜まりやすく、入れ歯を外して磨かないと虫歯ができやすくなります。
・変形が起こると緩くなってしまうことがあります。修理が必要な場合、別途費用がかかります。
・取り扱いには細心の注意を払う必要があります。強い力を加えないようにしましょう。
センター南デンタルクリニックでは、検査の必要性と検査結果について丁寧に、分かりやすくご説明するように心がけています。ご理解・ご納得いただいた上で治療をすすめてまいりますので、お気軽にお問い合わせください。
センター南デンタルクリニック
院長 吉竹絵里
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