【症例】突然かけた奥歯をジルコニアで修復した治療

2026.09.09
| 治療内容 | ジルコニアアンレーで修復した治療 |
|---|---|
| 期間 | 5ヶ月 |
| 治療回数 | 4回 |
| 費用(施術当時の料金) | ジルコニアアンレー 88,000円 (税込) |
治療前の状態・主訴
患者様は、食事中に右上6番が突然割れてしまったことをきっかけに来院されました。来院時は、噛むと少し痛む程度とのことでした。
お口全体を把握するためにパノラマエックス線写真を撮影しました。写真をみると、28本のうち、8本は神経を除去しており、下あごの前歯3本を除いた25本が治療済みでした。これまで虫歯ができるたびに治療を受けていたため、未処置の健康な歯はわずか3本となっていました。これまでの治療経緯を踏まえると、虫歯ができやすいお口の状態であると予想されました。

治療詳細
1日目 パノラマエックス線写真を撮影し、虫歯の有無の確認、歯周ポケットの検査と歯石除去を行いました。


2日目 右上6番の口腔内エックス線写真を撮影し、破折を確認しました。浸潤麻酔をして破折片と銀歯を取り、虫歯を除去後セメントを充填しました。


3日目 右上6番の型どりを行いました。
4日目 右上6番にジルコニアアンレーを装着しました。

治療後の様子
患者様は「口腔内カメラで撮影した写真をみたときは奥歯が大きく割れていたため、抜歯になるかと思ったが、残すことができて良かった」と大変喜ばれていました。
主な副作用・リスク
・被せ物を装着した後、噛み合わせに違和感を覚える場合があります。
・歯ぎしりやくいしばりにより、被せ物の一部が欠けることがあります。
虫歯ができるリスクについて
今回の患者様のように、繰り返し虫歯の治療が必要になる方は、お口の環境そのものが虫歯になりやすい状態になっていることが多くあります。お口の中が以下のような環境になっていると、虫歯ができるリスクが高まります。
1. 唾液(だえき)が少なく、口が乾いている
唾液は、虫歯の原因菌がつくる「酸」を中和するように作用し、歯を守るバリア機能をもっています。
よく噛まずに食べると、唾液の分泌量は減ってしまいます。また、口呼吸により、口が乾きやすくなります。ストレス、加齢、薬の副作用などによっても乾きやすくなると言われています。
2. 「だらだら食べ」で常に口が酸性になっている
食事をすると、口の中は一時的に酸性に傾き、歯(カルシウム)がわずかに溶け始めます。その後、唾液の働きによって中性に戻っていきます。
アメやガムを常に口に入れていたり、ジュースやスポーツドリンク、砂糖入りの飲料を時間をかけて少しずつ飲む(ながら飲み)習慣があると、口の中がずっと酸性のままになってしまいます。
3. 歯垢(プラーク)が溜まりやすい状態になっている
・歯並びが凸凹している、歯が重なり合っている
・過去に治療した詰め物や被せ物に段差や隙間ができている
・乳歯や永久歯が生えたばかり
・歯の溝が深く複雑な形をしている
このような環境では歯垢(プラーク)が溜まりやすくなるため、より丁寧なケアが必要です。
4. 虫歯菌(ミュータンス菌)の密度が高い
ミュータンス菌など虫歯の原因菌数が多いほど、大量の酸が作られやすいです。
虫歯を予防する生活習慣について
虫歯リスクを下げるために、日常生活で取り組める方法をまとめました。
1.「だらだら食べ・ながら飲み」をやめ、食事にメリハリをつける
2.しっかり噛んで食べ、こまめに水分を補給してお口を潤す
3.歯並びが悪いところ、詰め物の周りには、デンタルフロスやタフトブラシを
併用して丁寧に磨く
できることから少しずつ取り入れて、虫歯になりにくいお口の環境を整えていきましょう。
「しっかり磨いているのに、虫歯ができてしまう」とお悩みの方は、唾液の分泌量が少ない、または、食生活における習慣が深く関係している可能性がありますので、一度ご相談ください。
センター南デンタルクリニックでは、虫歯や歯周病の原因や進行の仕組みについて分かりやすくご説明し、日々のホームケアを改善するアドバイスをおこなっています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
センター南デンタルクリニック
院長 吉竹絵里
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